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LINEマンガ10周年に密着!〜10年間のあゆみ〜

LINE Digital Frontier株式会社(LDF) HR Blog編集部のShizuです🍄
前回の10周年特集に続き、今回は「LINEマンガ 10年間のあゆみ」を振り返っていきたいと思います✨


インタビューした社員

LINEマンガの10年間を振り返って

Yamashita:2013年4月にサービスの提供が開始されました。このタイミングではまだLINEマンガのオリジナル作品や1話単位での配信はまだ無く、出版社の作品、1冊単位での販売が中心でした。また『ノブレス』など、このタイミングからアプリ内で配信されていたwebtoon作品もいくつかあります。
そのようなスタイルで始まったLINEマンガは、開始から1年10カ月で1000万ダウンロード、累計売上49億円を突破しました。

Yamashita:2014年8月に無料連載がスタートし、当時は1週間に1話ずつ更新される週刊連載形式でした。2015年2月には、「LINEマンガ インディーズ」という、誰でもオリジナル作品を投稿できるサービスが始まり、のちに多くの人気作が生まれていきます。
同年7月にはLINEマンガ編集部が手掛けるオリジナル作品の提供が始まりました。その後、2016年には出版社事業にも参入し、オリジナル作品の単行本も発売されるようになりました。

オリジナル第1弾として登場した8作品のビジュアル

Yamashita:配信作品にはそれぞれIDがあり、最初の番号の作品が『ハードボイルド園児 宇宙くん』です。今でも取材依頼や、著名人からのコメントをいただける人気作品となっています。

Ise:『ハードボイルド園児 宇宙くん』は1話読み切りエピソードで、一息つきたい時にすぐ読めるアプリとも相性の良いマンガだったと思います。LINEマンガは幅広い読者さんがいるので、親子で一緒に読んでくださっている方もいて新鮮でした。
作家の福星英春さんも、読者さんとコミュニケーションが取れるようにと質問コーナーを設けるなど様々に工夫を凝らしてくださったおかげで、たくさん読まれて愛して頂けたと思います。
初期は、作家さんから頂いたマンガに私たち編集者が写植を入力したりして、まさしく試行錯誤していたので、作家さんにも苦労をたくさん掛けたと思います。
ここは全ての作家さんに言えることですが、色んな選択肢がある中でLINEマンガを選んでくださったことはありがたかったですし、感謝の気持ちでいっぱいです。

▼ハードボイルド園児 宇宙くん


Komuro:LINEマンガ インディーズは、プロ・アマ問わず自由に作品を発表できる場で、インディーズ自体は2015年からスタートしていますが、大きな変化があったのは、2019年からスタートした「トライアル連載」でしょうか。このトライアル連載をきっかけに、『先輩はおとこのこ』や『困ったじいさん』『仁藤と田塚の日常』『百合にはさまる男は死ねばいい!?』など、アニメ化や外部のマンガ賞を受賞する作品も多数誕生しています。

Yamashita:LINEマンガにとって重要な転換期だったと言われているのが、2018年に行ったアプリの大型リニューアルです。UIの刷新に加え、23時間待つと無料で次の話を読むことができる機能が実装されました。

Komuro:この“23時間“というのがポイントで。当時、24時間待つと無料というシステムはすでに他社さんでもありましたが、“23時間“にしたのはLINEマンガがおそらく最初です。24時間だと通勤中の毎朝8時に読みたい場合、次の日は8時1分にならないと読めない。それが60日続くと1時間のズレが生まれてしまって通勤中には読めなくなってしまうんです。そうならないためにチャージ時間を23時間としましたが、今では業界のスタンダードになりました。

▼大型リニューアル時のプレスリリース

Yamashita:その後2020年には、対象作品を無料で読めるアイテムが2時間おきに配布される機能「¥0パス」など、今ではおなじみの機能も追加されました。
オリジナル作品では、2021年に『先輩はおとこのこ』が多数の賞をいただき、2022年には『喧嘩独学』が「第25回文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門で審査委員会推薦作品に選出されるなど、注目していただける作品も増えてきましたね。

Komuro:ぽむさんは先述のトライアル連載を2019年に始めた際、初期にお声がけした作家さんで、当時からwebtoon形式で作品をインディーズに投稿されていました。
イラストレーターとしては既に実績も積まれていた作家さんだったので、インディーズに投稿くださっていた事にも驚いた記憶ですが、投稿されていた作品も当然ながらクオリティが高かったので、すぐお声がけしてトライアル連載に進んでいただきました。
その後順調にトライアル連載から本連載、グローバル配信、外部漫画賞などでの受賞も複数ありつつ、アニメ化までとんとん拍子に決まっていったイメージです。

▼『先輩はおとこのこ』

Yamashita:そうですね。実写ドラマ化されたものが24品、アニメ化されたものが8作品(※)などと、多数の作品がメディア化されています。この後も実写化・アニメ化を控えている作品もあるので、より多くの方々に作品を届けられたらと期待しています。
(※2023年6月末時点、制作決定し未放送のものも含む)

Ise:私の担当作品では、2019年に『ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画』をスペシャルドラマ化して頂きました。
映像化は途中で実現しなくなることもしばしばある中、テレビ局のプロデューサーさんが最初から「大好きなマンガなので!」と熱弁して下さって、企画通過の際も嬉しそうにご連絡いただいたことをよく覚えています。
作家のインカ帝国さんの感性が伝わって、別の形でも拡げていただける経験ができたのは大変幸せだったと思います。一緒にドラマの撮影現場にお伺いしたのも良い思い出です。

▼ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画

Ise:オリジナル編集部も来年で丸10年です。今はwebtoonに力を入れていますが、これまで横読みカラーマンガ、モノクロマンガ、紙の書籍も作りました。本当にどれも作家さんの力なしでは1つも実現出来ないものでした。
やればやるほど難しく、作家さん、編集者さん、出版社さんの途方もない時間とエネルギーで出来上がったマンガ文化の歴史に圧倒されることも多いですが、なんとかその一端としてかじりついていきたいです。
ここまで道を作ってくれた皆さんに誇れるよう、これからも作家さんといっしょに読者さんに楽しんでいただけるマンガをお届けするべく頑張りたいと思います。

Komuro:今、LINEマンガオリジナル編集部はwebtoonに特化した体制を新たに強化しようとしています。
日本国内を見ていてもwebtoon形式のマンガを読む読者さんはここ数年で格段に増えていますし、我々がグローバルで持っているプラットフォームの強みを最大限生かすには、やはりwebtoonという作品形式が最も適していると考えているからです。
世界を見ても、誰もが知っているwebtoon作品というものはまだ少なく、これから世界的大ヒットが生まれる環境だと思いますので、そう言った作品を、編集部もインディーズ部門も協力し合いながら世の中に出していけるようにしたいと思います。

▼ここでは紹介しきれなかった10年間のあゆみは、下記からたっぷりお読みいただけます♪

おわりに

サービスがスタートしてからの10年間、本当にさまざまな出来事がありました👀
今回ご紹介したものはほんの一部ですが、また15周年、20周年と振り返った時に、さらにパワーアップしたお話ができるよう社員一同頑張っていきたいと思います✊
それではみなさん、次の記事でお会いしましょう♫

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